ユキヤナギ、でも「コゴメ桜」 3月23日。
いつものように、
いちごとパインを持って母を訪ねた。
弟も一緒だったのだが、
母は「あら、来てくれたの」
何度も言ってあったけど、
やっぱり覚えていなかった。
一昨日、伝えた途端、
「私タクシーでそっちに行くわ」
杖だけで歩けるのか聞いたら、
「一人だと不安だから歩行器よ」
矛盾してない?
ホームの中で杖で行動できなければ、
外出など危険でとんでもない。
「そっちにいけば一緒にランチ・・・」
気持ちは痛いほどわかる。
クリスマス前に骨折してから、
どこにも外出できず、
早く好物の鰻や寿司を、
食べに行きたいと思っていること。
できることならすぐにでも連れて行きたい。
ほとんど動かなくなって、
ますます筋肉は衰える。
「食事に行く時、廊下を歩いてるわよ」
でも、まだ歩行器を使ってだそうだ。
完全に歩ける状態とは言えない。
本当にやっているかどうかはわからないが、
本人はいつも「やっている」と言う。
実家の庭にもあった「ユキヤナギ」
近くの川沿いで見つけて写真を撮った。
「あら、コゴメ桜」
やっぱり。
子供の頃からそう聞かされていたのは、
間違っていなかった。
我が家では「ユキヤナギ」と言っていなかった。
毎年白い可憐な花が、
びっしりと咲いていて、
桜の木もあったけど、
私は「コゴメ桜」が好きだった。
母も祖父の部屋の前に植えてあったこと、
覚えていた。
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