思い込みが強いと・・・ 9月30日。
母の年代は権威に弱い
医師、弁護士、教師・・
先生と呼ばれる職業の人に言われることは
盲目的と思えるくらいに
なんでも信用する。
人の意見に左右されやすいとも言えるが
自分の意見を持たないとも言える。
父が亡くなってから
もう20年以上導眠剤を服用している。
日中軽い散歩に出かけたり
買い物に連れ出したり
いろいろ試みてみたが
「お医者様が飲んでも大丈夫」と言っているからと
やめようとはしない。
「だって飲まないと眠られない」
「眠れないと体が持たないから」
必ず必要な理由付けを述べる。
そもそも人の話は聞かない
最後まで聞かないで話を遮って
出来ない理由を繰り返す。
何度も、ずっと繰り返し話してきたけど
全く聞く耳を持たない。
ホームに入った時も
往診の先生に自分で薬を頼んでいた。
私は「ラムネ菓子に変えてもらえないですか」と
お願いしてみたこともある。
一種のプラシーボ効果だと思っているし
飲み続けていいことは何もない。
父が亡くなってしばらくは
必要だったかもしれないが
いつの間にか
「導眠剤を飲んでいるから眠れる」
そう思い込んでいるようで
一度思い込むと変えられない性格。
本人は「きちんとしている」と
自己評価しているので
それを「違う」とは言えない。
「情報が間違っている」と認識してもらえたらいいけど
それがとても難しい。
着替えるという認識も
最近あやふやになってきている
「お風呂」「着替え」
この二つをセットにして
毎回タオル類と一緒にバッグに入れて
2回分ずつ用意してくる。
着替えだけバッグから出して
部屋に置いていくようになったので
「お風呂の時は着替えようね」
話終わらないうちに
「いつも洗濯をしてもらう土曜日に着替えてる」
きちんとしているよと反論する。
脳に記憶されていることが強烈なのか
着替えるということを忘れるのか
気長に内部表現の書き換えに挑戦中。
どんな言葉、アクションだと
記憶に残るのか
綺麗なカラーのシャツにしてみたり
靴下の色を変えてみたり
まだまだ私が修行中。
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