突然思い出す忘れていた記憶-良い記憶をたくさん持とう

伝統を尊ぶ

新聞記事    5月5日。

昨日母を訪ねたら、

顔を見るなり「これ見て」

新聞記事を差し出した。

 

「おじいさんのことが書いてある」

 

あま市の作品展示会の記事だった。

 

”繊細で緻密な花鳥画楽しむ”

名古屋出身で美和町でも、

創作活動に励んだ花鳥画家として、

祖父のことが書かれていた。

 

「戦時中に空襲で自宅や作品を失い、

妻の実家がある美和町へ疎開。

豊かな自然をスケッチしながら、

5年ほど同村で暮らした。」

祖父の描いた作品の展示写真も掲載されており、

小さな記事だったが祖父に間違いなかった。

 

母が口にした表具屋さん、

私もなぜか名前は聞いたことがあった。

 

記事の載っている新聞を、

丁寧にたたんで別にしてあり、

しばらく懐かしそうに、

昔のことを話してくれた。

 

結構手を焼いた舅ではあったが、

今はそんな感情もないようで、

昔の展覧会のこと、

サクラで絵に「売約済み」を貼ったこと、

亡くなった後の借金のこと、

絵の具代やら表装代、

支払ったこと。

子供の頃、夏になると預けられた所。

いとこと一緒に、

田舎の広い家に数日置いていかれた。

 

田んぼでカエル釣り、ザリガニ取り、

真っ黒になるまで遊んだ記憶。

ザリガニはこの頃の貴重なタンパク源、

おばさんたちと頭を取り、

生姜を入れた少し濃いめの味付けで、

コトコト煮ていた記憶。

 

食べた記憶があるから、

まずくはなかったと思う。

 

相変わらず着替えていなかったけど、

「明日お風呂に入ったら変える」

それを信じて強制はしなかった。

そろそろイチゴも終わる頃、

母の大好きなスイカが出てきたから、

次はスイカにしようかな。

ご近所のバラが綺麗、

我が家の玄関先は可憐な花。

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